世界的な偉人として知られるガンジー。
日本も学校の歴史の授業でガンジーのことは勉強しましたし、TVでもよくとりあげられています。
でも、このガンジーが具体的になにをした人なのかって意外と詳細知ってる人って少ないですね。
僕もその一人でした。
「ガンジーはインドの革命家で非暴力・不服従を提唱したひと」くらいしか知りませんでした。
しかし、インドにきてお金をお札はすべてガンジーですし、本当に目に耳にすることが多いので、「すごい人なんだろうな~」と気になって彼について勉強してみたところ本当にすごい人でした。
1947年8月の独立以前はインドはイギリスに占領されて、差別や非人道的な扱いに非常に苦しんでいる時代が200年くらい続きました。
そのなかで、ガンジーはインド人の中でも上流階級の裕福な家に生まれ、ロンドンに留学後に弁護士としてインドで働いていたそうです。ようするにエリートですね。
しかし、仕事で南アフリカにいく電車の中で、一等席に座っていたガンジーはイギリス人にひどい差別を受け電車から追い出されます。
そこがガンジーのターニングポイントだったらしいです。彼はキレました。
そして、多くのインド人が労働者として強制派遣されている南アフリカに到着後、彼は人権運動を展開します。
その期間なんと20年!その期間イギリス側にずっと平等のために立ち向かいました。
そして、南アフリカでいくつもの暴力やリベンジをみてきた彼は憎しみを憎しみでかえしては争いを断ち切ることはできないということを実感し、「非暴力・不服従」という理念うみだしました。
南アフリカでの運動に手ごたえを感じたガンジーはインドへ帰国後に平等のために非暴力・不服従の運動を展開してきます。
彼は、インドの上流層だけではなく、インドに大半を占める農民層に働きかけ、そして共感を得て莫大な支持者を集めていきます。
しかし、イギリスもだまってません。ジュリアンワーラ広場での集会の悲劇を代表とするように、徹底的に弾圧していきます。そのときに多くのインド人がイギリス兵に殺されました。
身内を殺されて黙っていられるわけのない民衆はガンジーの意に反して、強烈かつ暴力的な反対運動を展開していくようになってしまいました。
悲しんだガンジーは独立運動を一時中止しました。そのガンジーを民衆は裏切り者みたいな感じで批判する人が多かったそうです。
どれだけ孤独だったことでしょう・・・それでも彼は信念を貫きました。
運動の中止から約8年後、暴力的な独立運動が続くことに危機感を抱いた彼は「塩の行進」という運動を展開していきます。
かつてイギリス占領下のインドは塩の製造を禁止され、イギリスから重い関税のかかった塩を消費するしかありませんでした。
こんなに気候が暑い国インドでそんなことするもんだから、インド人この規制に非常に苦しめられていました。
ガンジーはこの塩の自国での製造権を勝ち取ることを独立の一歩であると考え、グジャラード州というインドの北西の場所から、かつてにインドでの塩製造の聖地だったダーンディー海岸まで約380キロに及ぶ行進を行い、道行なかで国民に運動を呼びかけました。
行進のはじめは80人くらいしかいなかった同士が、最後のほうには500万人くらいになっていたそうです。
はじめは、「塩に行進??なにをくだらないことを・・」とナメてたイギリス政府も「こ・・・これはやばい」となりました。
この「塩の行進」におてい今回はガンジーの思いが支持者に伝わり、ガンジーを支持した国民は非暴力・不服従をつらぬきながらこの塩の製造に関する運動を展開していきました。
そして1931年3月、インドは塩の製造権を勝ち取りました。
まだイギリスの支配されているままでしたが、インドにとってこの前進は確実なインド独立への火種となったそうです。
これがガンジーが「インド独立の父」といわれる由縁です。
そして、1947年8月にインドが独立した直後にヒンディー教とイスラム教の宗教対立での戦争がおこりました。
この争いは完全にガンジーの意に反したものでした。
そこでガンジーは争いが終わることを願う断食を開始します。
日に日に痩せていき死にそうになっていくガンジーをみて、彼をリスペクトするどちらの勢力も心を動かされ、両者争いをやめる決断をしました。
そして、ガンジーが断食やめたその直後、ガンジーは宗教対立を求める人間に暗殺されました。
しかし、彼の精神は今でも深くインドの人々に根付いているそうです。
現在インドの国会で政権をにぎっている統一進歩同盟(UPA)もガンジーの流れ汲んで成り立ったものです。
彼の思想は世界中の人々も心を動かされ、アメリカでのキング牧師による黒人差別撤廃運動等、各国に彼を模範した運動が展開されていきました。
しかし、ガンジーの死後も戦争は続き、現在においてもまだその状態が続いている場所もあります。
彼の思いが実現される日はいつくるのでしょうか。